標準16色とWeb Safeカラー

Webカラー

多くのWebブラウザはsRGBモードと1677万7216色のいわゆるフルカラーをサポートし、HTMLにおいてもフルカラーを指定する事が可能となっており、多彩な色表現を行う事が出来ます。

しかしこれは理論上の事となります。
RGBカラーモードは理論上フルカラーを再現出来るとされてはいますが、多くのWebブラウザがサポートしているsRGBモードは表示出来る色数が決まっており、AdobeRGBで扱えるような高彩度色の表示には対応出来ません。
また、色の表示結果は各ユーザーが使用しているモニターの性能に大きく依存する為、実質カラーマネージメントを行う事が出来ません。

このような複雑な色再現環境でWeb製作者が指定した通りの色をほぼ正確に再現するには”標準16色”と”Webセーフカラー”を使用します。標準16色はWindowsVGAパレットに基づいた16色で、これら16色はHTML4.01で正式に定義された色です。 Webセーフカラーは256色8ビットカラーのうち、WindowsとMacintoshのシステムパレット（VGAパレット）に共通している216色を指し、これら216色はどのような環境においても確実に再現出来る事が保証されています。

Web製作時における色の指定はWebセーフカラーと標準16色の計232色を基準に配色指定を行うが最も望ましいとされています。

HTML/XHTMLでの色の指定方法

HTML/XHTMLでの色の指定方法は2種類あります。

色名での指定

定義されている色名で直接指定します。

16進数での指定（#rrggbb方式による指定）

#000000

HTML/XHTMLで色の指定は16進数で指定します。
コンピュータは全ての情報を0と1の2進法で表現します。数値を2進数で表すと桁が非常に長くなり、人間が取り扱う事が困難となります。そこで2進数の4桁をまとめ、16進数に置き換え、6桁の数値にまとめて色の指定をする様になりました。
記述方法は、先頭に # （シャープ）を記述し、続けて赤（R）、緑（G）、青（B）の値を00〜ffの16進数2桁に変換し、計6桁を記述します。
※RGB値は0〜255までの計256階調（※10進法）で表されます。
※10進数の0〜255は、16進数に置き換えると2桁（00〜ff）で表す事が出来ます。

16進数での割合（パーセント）指定（#rgb方式による指定）

#000

 # （シャープ）を記述し、続けて赤（R）、緑（G）、青（B）の割合の値を16進数1桁（0〜f）の計3桁で表します。

10進数での指定（rgb（n,n,n）方式による指定）

rgb(0,0,0)

rgbに続く ( ) 内に赤（R）、緑（G）、青（B）それぞれの値を「,（カンマ）」で区切って0〜255の10進数の整数で指定します。

10進数での割合（パーセント）指定（rgb（n%,n%,n%）方式による指定）

rgb(0%,0%,0%)

rgbに続く ( ) 内に赤（R）、緑（G）、青（B）それぞれの割合値を「,（カンマ）」で区切って0〜255の10進数の整数で指定します。数値には「%（パーセント）」を記述します。

標準16色

HTML4.01で定義されている標準色です。
Windows VGA パレットに準拠した色で、色名による指定も可能な色です。

Webセーフカラー

256色8ビットカラーの内、WindowsとMacintoshのシステムパレットに共通した216色をWeb Safeカラーといいます。これらの色は16進数で表現した場合、RGBの各値が00、33、66、99、CC、FFの組み合わせから出来ています。
Web Safeカラーから外れる色はディザリング処理（近い色に置き換えられる）され、意図した通りの色が再現されない可能性がありますので注意が必要です。

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